中学生になると必ず耳にする内申点(評定)の話。
受験生に取って、内申点はとても重要なこと。
ところであなたは、その内申点について、どこまでご存知だろうか。
当然、知っている人もいれば、中学2年生(もしくは3年生)の三者面談のときに初めて知った、という方もおられることでしょう。
そう、私のように······。
高校受験において合否に大きく左右するもの。
それが内申点です。
子供が中学生になったとき、必ず意識しておかなくてはならないものです。
あなたはその重要さを理解してますか?
●高校受験に影響する内申点の重要性
●受験をする上で必ず知っておくべき、内申点の計算方法
もし内申点について知らなかった人は、この記事を読めば理解が深まります。そして、高校受験の計画がいち早く組み立てられるでしょう。
高校受験は、まず自分の学力を知るところから始まります。
※この記事は大阪府を中心にした内容となっています。他府県の方は内申点の計算方法が異なる場合がありますのでご注意下さい。
高校受験に影響する内申点の重要性(大阪府版)
高校受験において内申点は、合否に大きく左右する重要な評価です。
学年末(三学期)に渡される通知表の評定(各教科の5段階の数字)が内申点となるのですが、全教科の評定を足した点数が子供の内申点となります。
つまり、1教科5点✕9教科=45点満点です。
(高校受験に使う内申点の計算方法はのちほど)
さて、この内申点ですが、高校受験においてどれだけ重要でどのような影響があるのか?
ポイントは下記の通り ●私立高校における内申点の優遇 ●公立高校における内申点の加点 |
私立高校における内申点の優遇
私立受験の合否判定は、内申点と学力試験で判定されますが、基本は当日の試験の得点で合否が決定されます。
ただ学校にもよりますが、内申点の内容によっては特待生として優遇される学校もあります(試験に合格していること)。
例えば、内申点の5教科(もしくは上位3教科)が◯◯点以上であれば、入学金無料や減額といった優遇があったりします。
※専願という条件があったりしますので確認が必要です。
公立高校における内申点の加点
内申点が大きく影響するのが公立高校の受験です。
その理由は
大阪の公立高校における点数配分(基本)は
・学力試験 450点
・内申点 450点
の計900点満点だからです。
学力試験の点数と内申点の合計で合否が決定されるということです。
ちなみに内申点の計算方法は 1年生の内申点◯◯点✕2 2年生の内申点◯◯点✕2 3年生の内申点◯◯点✕6 合算した点が内申点となります。 (私立の場合は、3年生の二学期の終わりの内申点が基準となります) 計算はこちらからでも出来ます↓ |
つまり少し語弊のある言い方をしますが、当日の学力試験において、本領発揮ができなくても、内申点が高ければその分フォローができるという事です。
高校受験の合格ラインは何点?
各高校の合計点が◯◯◯点(学力試験+内申点)を取れば大丈夫という確かな点数は分かりませんが、学校の先生や塾の先生はおそらく理解しているかと思います。
ですが、具体的な数字の事は教えてくれないと思います。その理由は、合格ラインは各高校によって異なりますし、さらに倍率(競争率)よって変わってくるからです。
どうしても知りたい時は、ネットの掲示板を利用します。全てを鵜呑みにはできませんが、それでも合格点の目安が分かるかと思います↓
高校受験ナビ
何よりも、その目標としている高校のレベルが、自分の実力に合っているのかどうか、まず知ることが先決です。
そのためにも、模擬試験は出来るだけ受けておくことをおすすめです。
公立高校において学力試験の採点と内申点の算定比率が変わるって本当?
公立高校の受験は、各高校で学力試験の採点と内申点の算定方法(倍率)が異なります。
この事を一般的に倍率タイプと呼ばれています。
倍率タイプは【Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、 Ⅳ、Ⅴ】の5段階に分かれております。
例えば、倍率タイプⅢにおいては
・学力試験 450点
・内申点 450点
の1:1の採点方法を採用しています。
倍率のタイプや詳細はこちらからご覧になれます↓
大阪府─学力検査問題の種類並びに学力検査の成績及び調査書の評定にかける倍率のタイプ(PDFファイルが開きます)
もう少し具体例を書くと
■枚方高校は【倍率タイプⅠ】 ・学力検査の成績にかける倍率が1.4倍の630点満点 ・調査書の評定(内申点)にかける倍率0.6倍の270点満点 ■交野高校は【倍率タイプⅡ】 ■津田高校だと【倍率タイプⅢ】 |
というように、全てにおいて算定の比率が異なりますのでよく確認しておきましょう。
試験問題の種類と難易度
上記では倍率タイプについて書きましたが、今度は試験問題の難易度について書きます。
え〜、まだあるの?
と思われたかもしれませが、これが最後です。
高校受験において、倍率タイプとは別に確認しておかなくてはならない項目があります。
それが
試験問題の種類と難易度
です。
これは何かというと、公立高校の試験の問題(数、国、英の3教科)は全て統一されておらず、学校によってタイプ(難易度)が異なっています。
タイプは【A、B、C】の3タイプがありCタイプの試験問題が難しくなっています。
タイプは下記のように分かれております。 【Aタイプ】基礎的問題 【Bタイプ】標準的問題 【Cタイプ】発展的問題 |
試験問題の傾向と自分の学力をはかるうえで、まずは過去問(赤本)を一度解いておきましょう!
内申点の上げ方
ここまで読んでみて、いかに内申点(評定)が大事なのか、分かっていただけたかと思います。
そして同時に、こう思われたのではないでしょうか?
『内申点はどうやって上げればいいの?』
その答えは既に分かっているかと思います。
そう。
定期テストの点数を上げること
これにつきます。
あと細かい事を書くと
・提出物を期限までに出しているか
・授業態度は良好か
・小テストもしっかり点をとっているか
・欠勤や遅刻はしていないか
です。
当然、副教科(保健体育、音楽、技術、美術)も内申点に含まれますので、しっかり取り組むことが大事です!
まとめ
今回は高校受験において内申点(評定)が、いかに重要なのかについて書きました。
そして、その内申点の計算方法についても書きましたので、いま子供の内申点がどれくらいなのか知っておくことが大事です。
私立高校においては、内申点がどれだけ影響するか分かりませんが、特待生として何らかの優遇が受けられる学校があったりします。
公立高校においては、内申点と当日のテストの成績と合算した総合点で合否が決まるので、内申点を多く持っていれば、それだけ有利に試験を進めることが出来ます。
また、総合点は900点ではありますが、各高校の倍率タイプによっては算定の比率が変わりますので、そのあたりもしっかりと確認しておくことが大事です。
試験問題の種類と難易度は、高校によって難易度が異なりますので、一度確認をし過去問などで今現在の実力をはかっておきましょう。
お次の記事はこちらがおすすめです↓
【高校受験】枚方にある塾の選び方。今から大丈夫?いつから塾に行けばいい?実体験をもとに書いてみます!
コメント