長年続けてきた調理師に見切りをつけ、違う職業へと転職しようと考えているあなたへ。
長く続けてきた料理人の世界。
周りからは『勿体ない』や『もうすこし頑張ったら』と言われるが······もう限界だ!
私も過去、長年の間(10年以上)料理人(調理師)として働いてきましてので、その気持ちは分かります。
料理の世界と言えば
・長時間労働
・なのに給料が破格に安い
・休みは週一なので(休み平日)プライベートを犠牲にしている人が多い
・業界は強烈な縦社会なので、理不尽な命令であっても聞かなくてはならない。
さらには、上司(先輩)に嫌われると【嫌み】や【嫌がらせ】を受けることもあります。
ですので、ゆとりある職場という理想は程遠く、下手をすれば奴隷のような環境なのです。
このように歪んだ業界ですので、人材の入れ替わりが激しい世界でもあります。
全ての飲食業界では当てはまらないかもしれませんが、しかし、個人が運営する料理店においては
上記の傾向にあります。
例えば
過去、1日が14時間拘束、かつ給料が5万円(一応寮生活)という料理店もありました(実体験)。
もちろん社会保険も入れません。
上司(先輩)からからかわれたり、金銭を要求する者もいました。
もう、色んな意味で犯罪のお店だったんです(笑)
しかしながら、そんか酷い環境であっても、文句を言わせない雰囲気があったんですね。
さらに、向こうからすると(上司や店側)
『修行をさせてやっているだろっ!』
という思考。
しかもこれで、老舗の有名料理店ですのでたまったもんじゃありません。
いまは、そこまで酷い料理店が無いかも知れませんが(そう願いたい)。
そんな劣悪な環境で、ずっとこの先頑張ったところで夢や希望があるのか? 報われるのか?
差し引きした結果、私は理不尽な世界から別れをつげ、その後、タクシードライバーとしての道を選びました。
もちろん周りは
『もうすこし頑張ればれよ!』
『もうすこし頑張れば料理長になれるかも知れないだろ?』
『もうすこし頑張れば給料がアップするよ』
と適当な事いって説得してきます。
仮にあと少し頑張ったところで、果たしてこの劣悪な環境から抜け出すことができるのか、かなり疑問があったので転職に至ったわけです。
料理人に世界はプライベートを犠牲にするのも当たりまえ
ところで、私の友人の料理人でこの様な人がいました。
それは殆ど休みがなく、それどころが振り替えもしてもらえず、とうとう
『子供の卒園式や入学式に出席できなかった……』
と子供の晴れ舞台が見られなかったと、嘆いていた。
一生に一度しかない尊い家族のイベントなのに、それさえ許してくれない鬼畜さ。
さらに、料理人の休みは平日ですので家族揃ってどっか行く事ができません。せいぜい買い物くらいです。
彼も長年料理人として頑張ってきましたが、そんなブラック企業がはびこる業界から去り、いまは仕事と家族との両立が出来る仕事につき幸せに暮らしているようです。
転職して道がひらけることもある
ほの暗く理不尽な世界から飛び出した私と友人。
私はタクシードライバーとなり、当然給料はアップしました。しかも、ドロッとした上下関係からも解放されました。
友人は工場で働き、給料は横ばいですが何よりも、自由を手に入れたと歓喜していました。
彼いわく
『休日が多くあり、こんなに自由でいいのかな?』
と大変恐縮していました(笑)
私は彼との共通点、それは
『長く閉鎖された仕事場で働いていたので、周り(世界)が全く見えなかった』
『外の事が分かれば、もっと早く料理の世界を辞めていたのになw』
まさに井の中の蛙です。
もし、あなたも長年やってきた仕事があり、転職することに不安を感じているならば、きっとそれは私たちと同じ井の中の蛙なのかもしれません。もっと外にも目を向けるべきです。
そういう方は1度、業界の人間とは相談せずに、他業種の人と相談してみてどうだろうか?
きっと視界が開けると思いますよ。
そして、なにより奴隷という鎖から解放されるかもしれません!
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