タクシーのお仕事できついと思うところ5選。20年以上勤める現役ドライバーがそこら辺を本音で語ります!

タクシーネタ

タクシー運転手に転職するかどうか悩んでいると、ふと『タクシーの仕事ってきつくないかな?』と疑問に思うことがあります。

・労働時間が長くてきつい?
・給料は固定給ではなく歩合制だからきつい?
・健康管理が大変ってたまに聞くけどきつくない?

などなど。

↑こんな感じに私も不安でしかありませんでした。

当然の話で、他業種からの転職ですからタクシー業界の事は分かるはずもなく、お客さんを乗せて走ることだけは分かるけど、それ以外のことかは分かりませんからね。

そこで今回は、タクシー運転手の仕事って実際のところきついのかどうなのかについて書いてみたいと思います。

20年以上働いてきた現役ドライバーが本音で書きます。これを読めばきっとリアルな内情が分かりますので、大分不安は解消されるはず!

さらにもっと知りたい人はこちらの記事もおすすめです↓
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タクシー運転手(正社員)のきついところ5点

この業界で20年以上働いてきた筆者が感じたタクシー運転手の仕事で、特にきついと思うところを5点上げてみたいと思います。

※ちなみに地域性もありますので、内容が異なる場合もあります。その点はご了承ください。

タクシーは1日の働く労働時間が長くてきつい

タクシーと言えば何といってもこれでしょう。

長時間労働。

タクシー運転には様々な勤務形態があるものの、とはいえ一番勤務時間の少ないものでも10~12時間労働はします。長いもので21時間労働(13日勤務)。
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慣れてしまえばこれが普通になりますが、しかしこれがずっと続くとなると、結構苦痛に思う人がいるかもしれません。

ただし語弊がないように書きますが、上記のような長時間は必ずしもきっちりやる必要はありません。

どういうことかと言うと
・体調が悪くなった
・急用がてきた
・目標が達成した
・自分はこれだけしか働かないと決めている
・何となく

とこのような理由から、自分の采配で仕事をしている運転手が大半です。
もちろんきっちりと時間一杯やる人はいますが、どちらかというと少数派ではないでしょうか。

タクシーのお仕事は他業種に比べても、そこそこ自己(健康)管理の難しい職種なので、その点において大目にみてくれる傾向にあります。

会社によっては労働時間にうるさいところも有りますが、それでもやはり一般に比べれば緩めだとおもいます。

余談ですが、過去にこういう人がいました。
勤務の前半に仕事を詰めて、早くに売上目標を達し、後は締め日まで大型連休をとって旅行に行くというトリッキーな運転手がいました。

これは極端な話かもしれませんが、それだけタクシー運転手は他の職業にはない自由度があるということです。

タクシーは固定給ではない歩合制がきつい。足きりもきつい

タクシーといえば一般企業の固定給とは異なり歩合制です。

時間=お給料ではなく、売上=お給料です。
当然、売上が低ければお給料も少なくなるというシビアな世界です。

売上をやればやるほどお給料を沢山持って帰られると言うのは一昔前の話で、今はやってもやっても売上が伸びない傾向にあります。

とはいえ、中には化け物のように売上をあげる人が居ることも確かなので、必ず沢山お給料を持って帰れないという訳でもありません。

そして、お給料は都市部とそうではない地域で相当な開きがあるので、本気で稼ごうと思うなら断然都市部のタクシー会社がおすすめです。
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もうひとつ。
各タクシー会社には足きりという個人に課せられた売上目標があります。

これをやるかやらないかで給料が大幅に違ってきます。

例えば足きりが40万円としましょう。
そして、足きりを越せば取り分が58%。
越さなければ50%。

40万円×58%=232,000円
39万円×50%=195,000円
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どうですか? 物凄い開きがあるでしょ?
だからこそ、みんな足きりを越そうと躍起になって頑張っているんですね。

こう書くと「足きりって難しそう······」と思うかもしれませんね。
もちろん目標の足きりは簡単ではありません。

が、間違った営業のやり方をせずに普通にやれば足きりは十分達成できますので、そこはあまり難しく考えるは必要はないかと思います。

タクシー運転手は残業代なし。ボーナス無し。そして退職金無しできつい

はい、これも有名ですね。

一部のタクシー会社でやっている所も有るようですが、基本はありません。

私は5社のタクシー会社(大手や中小)を渡り歩きましたが、やはりやっている会社はありませんでした。もはや、割り切るしかありません。

ただし、支度金(準備金)を出してくれるタクシー会社は意外にも沢山ありますので、もし転職するならこれだけでも必ずゲットしておきましょう↓
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うざい客が乗ってきたらきつい

うざい客が乗ってきたら本当にうざいですね。
しかも、道中はその客とずっと共にしなくてはなりませんのできついすぎです。

うざい客、つまり
・ワンメーターで偉そぶる客
・恐喝まがいな行為をする客
・酔っぱらい
が代表的ですかね。

過去にこういうことがありました↓
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タクシーに酔っ払い(泥酔)が乗ってきて警察のお世話になる!乗車拒否をしたかったけど頑張った話

あたかもうざい客が沢山いるような書き方になっていますが、そんなにいませんのでご安心下さい(汗)

ただし、夜の飲み屋街で営業しているとそういう人に当たる確率は多少上がります。
とはいえ、夜の飲み屋街での営業は、売上アップとして欠かせないので悩ましいところ。

健康などの自己管理ができていないときつい

これも言わずもがななのですが、タクシー=不健康はもはや職業病といっても過言では無いはずです。

何故かというと
・勤務が不規則だから
・あまり体を動かさない仕事だから。運動しない
・帰宅後、食事を済ませすぐに就寝する毎日
・勤務中の食事は、客待ちをしている間に済ませる運転手が多い。その際、パンやコンビニ弁当だったりする。当然、栄養が片寄る
・喜怒哀楽の激しい仕事のため多少なりストレスがかかる。血圧が上がりやすい(ような気がする)
・座ってのお仕事のため、痔や腰痛になりやすい

とこのようなことこら、自己管理を徹底しないとすぐに体調を崩したり、最悪成人病を患うはめになります。

そう思うとタクシー運転手に限らず、バスやトラック、電車の運転手も同じ事がいえるのではないでしょうか? 

タクシー運転手の仕事はきついのまとめ

タクシー運転手の仕事できついと感じる点は多々あれど、その中で一番きついのはこの5点。

・労働時間が長い
・給料は固定給ではなく歩合制
・残業代なし、ボーナスなし、退職金なし
・たまにうざい客が乗ってくる
・健康管理が大変

タクシー歴20年以上勤めてきた筆者が言うのですから、間違いないでしょう。
「それは間違い!」と言う運転手も居ることかと思いますが、でも大方こんな感じです。

これを読み終えたあなたはきっとこう思うでしょう。

「タクシーきっつ!」

確かに文字に起こせば、一見タクシー運転手はきつそうには思えます。ですが、よく考えみてください。

タクシー運転手の多くは他の職業に比べ平均年齢が高いはずです。うちの地域で働くタクシー運転手の平均年齢は、恐らく(見た感じ)55~60才くらいです。

そんなそこそこ年のいっている人たちが毎日頑張っているくらいですから、タクシーの仕事がきついといったところで、平均年齢より下の人からすればそれほどきつくはないと思います。

もちろん慣れも必要かもしれませんが、逆に慣れてしまえばきついとは思わなくなります。

でもなぁ······。 と感じる人はぜひ下記の記事を一度読んでみて下さい↓
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それでもダメそうなら、あなたはタクシー運転手に向いていないと思います。その時は諦めたほうがいいかもしれません。

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